関西百名山

岩湧山

 報告者   :  園上雅晴 
 山 名 岩湧山
 ルート 滝畑ダムバス停ー登山口ー水場ーカキザコー岩湧山頂上ー岩湧寺分岐ー南葛城山分岐ー根古峰ー車道出合ー南海天見駅
 山行日 2012年1月25日(水)  天候 晴れ
 参加者
リーダー: 園上 雅晴             サブリーダー: 津田 憲由
男性: 北村、石田、山口、西川、守口、赤松、石橋、金本、西上(正)、佐坂
女性: 徳田(幸)、河野、西上(素)、加藤、堀、岸田、吉津
合計 19名
 コースタイム 
 秋畑ダムバス停(9:00/9:20)−水場(10:00/10:05)−岩湧山山頂(昼食)(11:45/12:30)−南葛城山分岐(13:40)−根古峰分岐(14:00/14:05)ー車道出合(15:00/15:05)−天見駅前(16:00)
 山行報告
 当初、参加者の出足が遅く流れるのではと危惧しましたが終盤になり参加者が増え19名の参加者になりました。 昨年の秋の始めにこの山を個人山行し其の時の印象は(当然雪も無く)道は整備されており山友会のメンバーでは物足りなさを覚えられるのではと思いました(この記憶が後ほどの大きな過ちを招きました)。

 積雪は予想以上に多く、しかも平日の為に踏み跡が少なく新雪の上を「キュッ、キュッ」と踏む感じを味わえ頂上周辺の積雪は凡そ30cm〜40cm位あり頂上間近の雪の急登は天候にも恵まれ爽快でした。


頂上は360度のパノラマも合わせ最高の気分を味わえました、昼食後下山開始、本来有る筈の丸太の階段が積雪で見えず、途中で新雪を踏む感触を味わって頂こうと先頭を何人か変わって貰いながら下山しました。 しかしこの踏み跡なしの雪道を下山したのが間違いの始まりでした、途中でどうもおかしいとルートの間違いに気付いた時は既に相当下った地点であり、そこからは斥候をお願いしながらの下山となりましたが無事車道に合流し地図を見てそこからの下山路を確認できました。

 反省点は多々在りますが、最初バス内で出席者に地図を配りましたがその際の説明がお座なりでした。 次に、分岐点での確認を記憶に頼り新雪を踏む事に拘り過ぎた為に間違いに気付かずに行ってしまったことです。 この間違いの為に約30分ロスし又、皆様に心配をお掛けしました事は深くお詫び申し上げます。
 これからは地図による確認を徹底し、記憶に頼らないようにします。

大先輩の西上(正)氏、山口氏から厳しい叱責を受けましたが、一歩間違えば遭難事故に成り兼ねないミスでした、ご忠告有難うございました。
 感想文
 山口博

帰りのバスでSLの津田さんから西上さんと私に一口感想の指名がありました。

岩湧山は20年位前に南海と近鉄の共同で紀泉〜生駒金剛90キロ縦走の企画が有り6回で歩きました。その一分が槇尾山から岩湧山でした。その後は例会で岩湧山から南葛城山に縦走しました。園上さんは今回リーダーが初めてで大分緊張されていましたが、準備も万端で全員無事に下山しました。

新しい方がどんどんとリーダーして頂く事で会のレベルアップに成ると思います。

園上さん有難うございました。これからも又リーダーをお願いします。

気の付いたことを一言。今回地図を用意して頂きましたが、下山の場所は天見駅でしたが、どのコースを歩くのか詳しい説明が無く、皆さんも判って居なかた様です。

地図にルートを記入して、リーダー任せでなく誰でも間違いを判る様にしたいですね。

根古峰で3合目の方に下りるのを間違って曲がってしまいましたね。

林道に出たのでアイゼンを外しましたが、又山の中に入り下山に苦労しました。

途中から下山道が判りにくく不安に成りましたが、幸いにもテープが見つかり安心しましたが、最初に下山ルートの説明が有れば誰かが間違いに気付く筈です。

下見して居ても往々に思い込みが有り間違いが起きる事が有ります。

私も市民ハイキングの折4人で下見したのに、本番で間違った事があります。

今回は標識がはっきりして居て普通は間違う事が無いのですが、今回は雪が有り下見の時と風景が変わっていて勘違いをされたのではと思いますが。

私も安心して付いて行ったのが大いに反省です。幸い無事に下山出来て良かったですが、この場合リーダーは気がついた時は勇気を持って引き返すべきでした。

道迷いは引き返すことが鉄則です。今後の山行の教訓として頂きたいと思います。 
 和泉山脈の明峰 岩湧山に登りました。
金本 好彰 
 岩湧山へは、以前に5〜6回登っているが、積雪期は初めてである。  たいていの場合は南海高野線紀見峠駅から歩いている。  今回は、滝畑ダムからで、登りは結構な急な植林帯で傾斜のきつい階段を歩く。

この尾根道には、美山の家屋の屋根葺きに使われるカヤの群生地があり、カヤを運んだリフトもあるとNさんが教えてくれた。  
文献によれば、岩湧山は滝畑辺ではキトラのカヤ山と呼んで、村共有の野山として保護し、一面に茂るススキを刈って屋根葺きなどに利用していたものです。

気温が高いので、ベタ雪で足にくっ付いて歩きにくい。

頂上で昼食となり、ガスバーナーを沸かし具のないラーメンを食べる。  近くにいる女性は具の沢山入った美味しそうなうどんを食べている。  みたらし団子も食べている。  

天気が良いので頂上からは大阪湾の南部大阪の都市がよく見えて、最高である。 東は金剛葛城の山並み、西は紀泉国境の和泉山脈、南は南葛城、遠くは大峰山まで見える。  

記念撮影をして出発となり、CLがアイゼン装着と号令した。  急な下り坂や凍結していれば分かるが、まだ装着は早いように思われたが、安全の為と念を押した。
私は、アイゼンの装着が少し早すぎたので躊躇したが、簡易アイゼンを付けた。  雪が団子状にくっついて困った。  他の人も困っていた。  

途中、鉄筋作りの展望台があったが、周囲の木が大きくなって役に立っていない。  五つ辻でCLからアイゼンをはずすように指示を受ける。  アイゼンを外してすっとした。  根古峰から南海天見への道は、けっこう長く雪解けの急坂で転ばないか心配しながら下山した。  幅の広い地道に出た時は、ほっとした。  

天見への下りは、初めてでよく分からないが、地図によればダイトレをもう少し東へ行けばあったのではないかと思われた。

下山後、天見への車道は所々凍結している。  油断したら滑るので慎重に雪の上を歩いた。

日頃から関西百名山の担当CL,SL(5〜6人)はよくがんばっていただいていて、参加しているものとしては、ありがたい気持ちで一杯です。

山行案内文では、下見をしていませんと書いている。

今回の山行は、歩き易いハイキングの山ですが、後で作った林道などがあり、分かりにくくなっているので、山を知っているか、前に登ったことがある人ならいいが、初めて行く場合は、もっと参考図書の下調べをするとか、信用のある地図が必要ではないかと思われた。

私も使い方を教わっているところですが、山友会にGPSがあるので、ぜひ研修を受けて活用出来るようにしたらどうかと思われる。
 写真提供 : 石田さん